160m TX Antenna

160mメーリングリストより抜粋,また本コラムに情報提供いただいたアンテナの貴重な情報を提供しています。(本情報の複写・転送厳禁)




1.Slowper JA4XGC
2.Aki Special JA5DQH

3.EH ant JE1SPY
4.MV ant JE1SPY
ライン


Slowper JA4XGC

 昨年、1kwの変更検査を機会に、長年?(約10年)使用して来た(たいした実績はない)シャントフィードドライブから1/4スローパーに変更しました。また、受信アンテナとして、スモールループを作成しました。ビッグガンのomの方や、ベテランの方には、参考にならないかもしれませんが、初心者の方々の参考になればと思いまして。

スローパーとシャントフィードを比較した私の個人的な使用感です。まず、最初に気ずいた点として、スローパーの方が帯域が広がりました。なにせ、ジグザグとはいえフルサイズなので当然!それから、バリコンがなくなりましたので、それがスパークしなくなり安心して使用できます。
それから、大失敗なのですが、1kwの変更検査時に役人がスローパーの地上高の低いワイヤーをみて、こりゃあ!感電しますヨと、注意を受けました。そういえば、忘れたが、法令で何メートル以上と言うのがあった。その場は、後で高さを上げときますと!言い訳して、難をのがれた。よく考えてみれば、アンテナのホットエンド(電圧最大点)危険ですよネ。
 さて、飛びと耳なのですが、なかなか定量的な評価が難しいので、私の単なる感覚ですから、余り当てにならないかもしれません。!いままで、それなりに飛んでたシャントフィードなのですが、ハッキリ言って、スローパーの方が飛びは良いです。
たぶん、電流の腹が、ひっくり返った(上側)ので、と思っています。特にパシフィックが良いです。さらに耳も、ノイズがシャントフィードより、若干減少して、信号が浮き安くなった様に思います。
 気になる裏側の飛び耳ですが、そんなに悪くないと思います。80mのスローパーの時には、裏側は全く聞こえない飛ばないでしたが。たぶん、80mのスローパーに比較して、エレメントがタワー本体に近いせいと、波長が長い為、悪影響が少ないと考えてます。
総合評価として、私は、飛び耳共スローパーの方が一枚上と、感じてます。

 シャントフィード、スローパー共に既存のタワー及びアンテナ、接地抵抗等の状況により、大きく差がでますので、あっちが良いこちらが良いとは、いちがいにいえません。また、個人的な感情やコンディションの変化もくわわりますので、なおさらです。実際、ローカルのT氏は、私と違いシャントフィードのほうが、良いと言ってます。あくまでも、私のある、1ケースだと思ってください。この冬、仕事がQRLでサンライズにほとんどQRVできなかったので、来シーズンは、気合いをいれようと
思います。



Aki Special JA5DQH

Hi Guys,

先日、私の知り合いからアキ・スペシャルの問い合わせがあり、また過去にも同様の問い合わせが何度かありました。そこで、ちょっとまとめましたので、季節柄ニュースのない160メーターバンド、暇つぶしにでもなったらと思い、そのコピーをポストしておきます。


お問い合わせの私のAki Special ですが、特別なものではなく単なる逆Lです。
最近ではかなりの局がフィッシング・ポールを使用してアンテナを製作されておられるようですが、多分釣竿を使用したのは私は最初の部類に入ると思います。ご存知のように私は160メーターを専門に1970年からやっておりました。その時は今ほどアンテナに関しての記事もなく、特にローバンドで良く飛ぶアンテナというのはまだ未知の世界という感じでした。私は160メーターに転向する前に80メーターのDXもやっていましたが、当時中学生だった私には高いタワーや自立のバーチカルは、夢のまた夢でいかにしてDXに電波を飛ばすかが寝ても覚めてもの課題でした。Hi

80メーターでは、庭にある松の木にそわせて竹竿を2段継ぎにして、垂直部を25メーターほど確保して、給電点を高さ4−5メーターにしてラジアルを確か6−7本張っていたと思います。(今はやりのエレベーティッド・ラジアル、そのものです)
このアンテナの飛びは素晴らしく、当時アクティブだったK4GSU(現N4AR)やW1EVT(私の記憶では後にKF1Zになり、最近またバニティーで W1EVTに戻った)達イーストコーストや、ヨーロッパと結構QSO出来ていました。

その後160メーターに転向してからも、何とかバーチカルのアンテナを立てられないものかと常に考えておりました。160メーターのWAC完成までに5年かかり(1975年完成)このままでは到底DXCCなど無理と感じていました。何とかして打ち上げ角の低い電波を出さないとカントリーの多いヨーロッパやカリブ、南米とのチャンスはないと思い、思案していましたが、いかんせん4分の1波長で40メーターもあるので垂直部の長さを確保するのが至難の業で、行き詰まっていました。

当時(WAC完成当時)、160メーターのアンテナはダイポールを使用していました。そのせいかパシフィックや東南アジアでは私の電波はかなり強力らしく、気分の良い思いを随分したものです。しかし、ヨーロッパや南米まではどうも思うように飛んでいかず、垂直系のアンテナをいろいろ実験していましたが、垂直部20メーターほどにコイルを入れて短縮したりしましたが、結果は余り芳しくありませんでした。外国でも丁度時期を同じくして、160メーターの垂直アンテナの話題が持ち上がり、当時のW5RTQ(現K6SE)がシャントフィードシステムと名づけたタワードライブのアンテナをQSTに発表したりしました。
それは、タワーから電線を数十センチ離したところに引き降ろしオメガマッチングで給電したものです。また、W9UCWがMinooka Specialと名づけたバーチカルを発表しました(彼が作ったMinooka SpecialはVK9ZR Mellish Reefで使用し160mをはじめローバンドで大活躍しました。私は実際にそのアンテナを彼の家で見ましたが、結構コンパクトでFBでした。また、このアンテナの改良版は最近BCS Battle Creek Specialという名でいろいろなペディションに活躍しています)。しかし、いずれにしても、基本的には20-40mのタワーを利用した本格的なもので私には現実的ではありませんでした。

私は1981年に50日間かけてアメリカのローバンダーの友人達を渡り歩く旅行をしましたが、それは私がアマチュア無線、特にローバンドに対する熱意を更に深める旅になりました。今はなき160メーターの父W1BBを始めK2GNC, N4AR, K5GO, W5SUS, K6SE, W6RW, WA7GCI(現KG7D), W8JI, W8LRL, W9UCW, W0SD,K0ZZなど、当時160メーターで世界に名を轟かせていた局はほとんど、実際
に自分の目で見て、そして彼らから直接話を聞きました。当時の160メーターの世界のトップレベルと日本のトップバンダーとのレベル差はそれは大きいものでした。
パワーにしても、3CX-3000A7 や8877x2がいたのには驚きました。アウトで5キロ以上。今、この設備を聞いても何の驚きのありませんが、1981年の事ですから彼らの力の入れ方は大したものです。私は4 -1000Aのシングルでしたから、1970年代、80年代初期の当時としてはJAの中ではそんなに小さい方ではなかったはずです。(ちなみに私の今の160の設備は、球のぼけたTL-922です。情けないHi)そして、彼らの送信用のアンテナはほとんどの局が垂直系でした。大体の局が30-40mのタワーにシャントフィードシステム、それに50から160本ほどのグランドラジアルというのが標準的でした。
また、受信用には申し合わせたようにビバレッジアンテナを使用していました。しかし彼らも最初からそんな設備を使用していたのではなく、いろいろと研究しグレードアップしていったのです。グレードアップする過程でみんな必ず一度は、逆Lを経験していますが簡単な割に良く飛ぶというのが、大体の意見でした。特にW1BBは、逆Lはシンプルで垂直系のアンテナとしてベストだと力説してくれました。彼の家には2泊させてもらい、奥さんにも優しくして頂きましたが、何十回ものスケジュールにも関わらず、JAとはQSOを果たさないまま他界してしまったのは、今でも心残りです。

約2ヶ月の旅行を終えて、日本に帰り早速アンテナの実験に再度取りかかりました。、垂直系のアンテナをいかに高く(垂直部を長く)上げるかが問題でした。そして、考え出したのがAki Specialと名づけたグラスファイバーの釣竿を使用した垂直アンテナ(逆Lアンテナ)です。大体、波長の60から70パーセントの垂直部があれば、フルサイズのバーチカルと何ら変わらない事が7や3.5メガの実験で分かっていましたから、垂直部は25メーターほどあれば良いという事です。

私の場合最終的には、5.5mのガス管、その上に5mのアルミパイプ3段つなぎ、そしてその上に9mのグラスファイバーの釣竿をつないで、垂直部28mほどかせぎました。そしてラジアルは4分の1波長の電線や適当な長さのアンテナ線合計15本ほど、それに何本かのアース棒との伴用でした。マッチングはいろいろ実験をしてみましたが、最終的には何もせず同軸をじか付けしています。ですから、フイッシングロッドを使用し垂直部を出来るだけ長くし、余った部分を水平もしくは下方に引っ張った4分の1ラムダの逆LアンテナをAki Specialと呼んでいます。

水平部のエレメントには自重の軽い1.0ミリ程度のエナメル線やホルマル線が適当です。そして、その先にテグスや水糸をつなぎ、立木や電柱に伸ばします。調整方法は至って簡単で、垂直部と水平部の全長を4分の1波長程度にし、1910KHzで送信し、どこに共振しているかをみます。(多分下の方に共振しているはず)そして、適当にカットし(グラスファイバーの釣竿が上部の付いているので、端を引っ張ればエレメントに手が届くはず)再度、SWRをみます。簡単に1910KHzプラスマイナス50KHz位にくるはずですから、そうなると後はエレメントをカットせず、エレメントを引っ張るテンションを変えて周波数を変化させて同調周波数を合わせます。強く引っ張ると周波数が下がり、引っ張る力を緩めるとエレメントは釣竿の力で上に上がりますので、共振周波数は上がります。

私は、このアンテナを使用し、1985年に 160m - DXCC を完成し、世界で No.75 アジアではファーストの DXCCを得ました。。

ペディション用のAki Special は、垂直部のアルミパイプを1.4メーター程度のジュラルミンのパイプを7段つなぎ、その上に9メーターのフィッシングロッドを足したもので、上記ホームで使っているもののスケールダウンです。この手のアンテナは、飛びの全てはグラウンドの状態で決まると言っても過言ではありません。1988年に実施したキングマン・リーフやパルマイラのDXペディションの時は、まさに海の上に設置し、ラジアルは数十本を海中の中に敷設しました。あの当時運用されていた方は記憶に残っているかも知れませんが、本当に抜群に良く飛びました。しかし、先日のテモツのペディション H40AAでは、私が運用したCWサイトは海岸よりかなり離れた小高い丘の上で、グラウンドの状態が極めて悪く、うまく動作しませんでした。運用していて、自分の信号の強さが(弱さが)分かりました。応答してくるタイミングやパイルアップの大きさ等で、すぐ自分の電波の状態が分かります。アンテナを立てた日は、ラジアルは4本、地上から約2メートー程浮かしたエレベーティドラジアルでした。しかし、余りの応答率の悪さに閉口し2日目にグランドラジアルに変更しました。(少しマシになったような気がした)テモツのペディションは目的が1局でも多くの局にニューカントリーを与えるという大目標がありましたから、21メガを中心に上のバンドに時間をかけましたので、今回は残念ながら160メーターは運用時間も少なく、アンテナにも力を入れませんでした。

以上、私のアンテナの経緯なども含めて、まとめてみました。
もし、ON4UNの Low Band DXing をお持ちでしたら、逆Lアンテナのところと、DX Pedition用アンテナのところに私のアンテナが紹介されていますので、ご覧ください。

EH ant JE1SPY



 さて、今回のレポートはわたくしこと、7月末から今話題のEHアンテナをこのバンドで使用し始めましたので、簡単にご紹介させて頂きます。

 本格的な今シーズンのDXオープンは9月5日からでしたが、それ以降本日までの実際のQSOでの感触です。
 アンテナはマンションのベランダに伸縮ポールで8m高にあげております。
 同軸ケーブル約20mをコンクリートのベランダ上に這わせてシャックまで給電した状態でベアフット運用しております。

 この状態でQSOできた局は、JD1YBJ(南鳥島)N7UA、W2VJN、W5UN、W5IZ、N6LF、W8JI、W7LR、VK6HD、RA0FWなどです。
 聞こえた局はDS4DBF、K9DX,N7XM、VK3ZL9V1GO,N8GZ、N6KB/KH6、W6RJ、9M2AX、VK6VZ、HL2AEJ、AA0RS、WA5VGIなどです。
 他にJAは100局程度QSOしており、国内コンテスト(KCJ)では開始直後ですとCQ呼び出しで1分1局程度のペースで呼ばれ続けることができました。

 EHアンテナについては諸説ございますし、わたくし自身原理が分かっているわけではございませんが、実用レベルに設置された実践QSOデータ、それも160mのデータはまだあまり見かけないと思います。
 そのため、EHアンテナの実力は果てしてどの位使えるのかな?という点ではご興味ある方が多々おられるようです。

 上記のデータをご覧頂ければ、このメイリングリストのOMの皆様であればおなじみのパイロット的なDX局ですので、ある意味EHアンテナのおおよその感触、位置付けというものを実感していただけるかと存じます。

 わたくし自身もラジアルを50本付けた全長20m長のボトムローディング逆Lを同じベランダに常設しており、これとSWで切替ながらEHアンテナでQSOしております。 送信、受信とも両方のアンテナを切り替えても殆ど差がありません。相手によってはEHアンテナの方がわずかにFBな時もある程度です。

 これからも、おおよそのEHアンテナのポジショニングをご想像いただけるかと存じます。

 昔、160mのアイソトロンアンテナをちょっと使ったことがございましたが、アイソトロンとはとてもかけ離れたFBで実用的な使いここちです。受信は磁界ループの方がS/NはFBに感じます。

 同軸ケーブルの影響もございますし、コモンモード電流も確かに乗っておりますが、単純に同軸ケーブルからの輻射だけでこれだけDXに有効な低角度輻射成分が効率良く輻射されることは経験的にもないと思われます。

 設置環境によって適材適所でEHアンテナは特に160mでは1/100波長もの短縮率?になりますので、スペースパフォーマンスを考慮すると有効なアンテナとなることを実感しております。

 同じベランダの反対側に全長1/8λ逆Lがありまして、根元には50本のラジアルワイヤーがコンクリートのベランダへ置かれています。この2本をシャックでSWで切り替えて比較試験しております。

 良く頂戴する質問が、EHアンテナからの輻射でこの逆Lを空間的な結合でドライブする形になって、良く飛んでいるのでは?というご指摘がございます。
 この点わたくしも検証すべく、この逆Lは実は給電部にリレーを入れておりまして、リモコンでシャックからラジエタ、ラジアル、給電部の整合チューナーを完全に切りかえれる仕組みにしてあります。
 リレーを切り替えると、ラジアルとラジエタは完全に切り離されて、チューナーはHFハイバンドのヘンテナの方へ切り替わります。

 ですから、ベランダ上へは160mにはまったく共振していない、ラジアルワイヤとラジエタ20mが存在するだけとなります。
 また、QSO中にこのリレーをぱちぱち切り替えても、EHアンテナの信号強度には全く変化はございませんし、SWR(インピーダンス)の変化もありません。
 ですから、空間的な結合は殆ど発生していないというのが、実験結果です。

 以上、簡単ではございますがご参考になれば幸いです。

MV(マイクロバーチカル) ant JE1SPY
この度はレポートを兼ねまして、今、話題のMV(マイクロバーチカル)アンテナを160mで実用テストしてFBな結果を得ましたので、レポートさせて頂きます。
 季節が良くなってくるシーズンオフにOM諸氏のアンテナ実験のご参考になれば幸いです。
 先日EHアンテナのご紹介をさせて頂きましたが、都市部のトップバンダーの方はMVアンテナの実用性にも大変ご興味をお持ちと思います。
 シーズンオフギリギリで何とか評価テストのテーブルに載せることができ、4月2日から実践DX QSOテストをスタートできました。

 その結果は、全長僅か3mちょっとのUHF帯GP並みのアンテナを12m高程度にあげるだけで、エイプリルフールでは?と思われるほど、掛け値なしで、地上高が十分あるフルサイズダイポールか、アースが良好なフルサイズバーチカルとさほど遜色ない飛びをしましました!飛びという点からは明らかにEHアンテナをはるかに(10dB以上)凌ぐパフォーマンスがあることが実証できました。以下、概要をレポートさせて頂きます。
 MVアンテナはCQ誌の製作記事の基礎データ通りのもので、ラジエタ長約3.6m、ラジエタ容量37PF程度、コイルインダクタンス約209μH、同軸長約33m、同軸ラジアルのRFチョークはFT243−#43材に3D−2Vを12ターンというパラメータです。
 運用は相変わらずのベアフット、チョークは全く発熱しませんでした。KWクラスであれば、アンテナ部にパワーネックはありませんので、トロイダルコアを3×3なり、4×4個程度スタックにしてめがね構成にすれば問題ないと思われます。
 これを6階マンションのベランダに建てたお化けポール(富士インダストリの伸縮型ポールFAP−714)の先端へ取り付けて、ベランダからの高さを色々と変えて実験しております。
 評価方法は同じベランダに建っている、EHアンテナの評価試験の時も使用したラジアルが50本付いている垂直部10m、水平部10mの機械長1/8λ逆Lを同軸スイッチでQSO中、素早く切り替えながらリグのSメータを読みを比較しました。
 給電用同軸はコンクリート製のベランダへ無造作に置いた状態です。その他にEHアンテナの時の過去蓄積データも参考としました。

(効率)
 当初、ベランダ高3m高(ポールを全部縮めた状態)で調整をスタートしましたが、共振点が見つかり、SWRが落ちた時から、リグには近所の電子不要輻射ノイズ(スイッチング電源やDSU等からのノイズ)が1/8λ逆Lと同じレベルで聞こえ、信じられないという印象でした。EHアンテナの時より力強い聞こえ方です。
 1/8λ逆LでのSメータの振れを基準として、各種アンテナへ切り替えた際のSメータの振れは以下の通りです。
 これらは、昼間の電離層の影響を受けない、近隣からの不要輻射ノイズ、夜間の高打上角と思われれる国内局や海上ブイのビーコン信号。近隣諸国からと推定される進入電波、DX局の信号、いずれも、どのアンテナでも、その差はほぼ同じでした。
これより、垂直面パターンはいずれも垂直系アンテナであることから考えても、どのアンテナもほぼ同様と言えそうです。
・1/8λ逆L S9 (基準)
・3/8λ逆L S9+20dB (過去の蓄積データから)
・MV ベランダ上12m高 S9+15〜20dB程度
・MV ベランダ上10m高 S9+15dB程度
・EH ベランダ上8m高  S9+1dB程度
・MV ベランダ上3m高  S9
・EH ベランダ上3m高  S7
 リグのSメータはステップATTで校正してみますと、S9付近の振れは1目盛6dBでした。S5以下では、2目盛で6dBと多少振れが軽くなるようでした。
 逆Lにはいずれもラジアルが50本程付いています。3/8λ逆Lは、その使用感から、DXに対しては以前別のQTHで6年間程使用していた地上高30m高のフルサイズダイポールとほぼ同じ手応えを感じております。
 これらから推定すると、MVアンテナはベランダから12mまであげると、フルサイズダイポールと比較して実用上、遜色無い効率が得られていそうです。

(実践QSO)
 DXが開ける夜を楽しみに実践QSOにトライしました。
以下、ログの抜粋です。 
  4月2日夜、JA各局の信号を聞きながら、アンテナを切り替えて期待通りの比較結果に満足していましたら、バンドの上端に弱い信号が聞こえました。良く聞くとZL3IXです。KWクラスのOM諸氏のQSOが終わってからコールして見ました。今までの逆Lではこの程度の聞こえ具合では到底コールバックは期待できません。
どうかな?と耳を済ませると、1回でフルコールをコピーしてもらっておりました。この使用感は驚きでした。以下、トップバンダーのOMの皆様であれば、ログをご覧頂ければその感触が伝わるかと思います。
夜半過ぎ、RZ4HXが聞こえ、これができればあっと言う間にMVアンテナで3大陸とQSOになります。何度かコールしましたがQRZが2回返ってきましたが残念ながらQSOには至りませんでした。季節柄仕方ないかもしれません。
 著名な局ではW4ZVからもやはりQRZを貰いましたがコールは残念ながら拾ってもらえませんでした。W8JIには1発で拾って貰えました。
 マンションのベランダへチョコンと建てたノンラジアルの1本の棒が、これだけの飛びを示してくれることは驚きです

DATE JST   STATION   MV 1/8INV-L HIS MY  FREQ. W/H
2 April 20:12 Radio buoy    7 5      1803.8 H
2 April 20:20 JF1JPC     9+30dB 9+10dB      1824.7 H
2 April 20:22 JI6DOI 9+10dB 8  1824.7 H
2 April 20:24 ZL3IX 7   4    559 559 1824.7 W
2 April 20:29 Carrier signal 9  7       1820 H
2 April 20:40 Locl noise 9 6      1808 H
2 April 20:41 Carrier signal 7.5 5   1832 H
Answer to my CQ
2 April 22:33 W7IUV 7  4   559 559 1824 W
3 April 0:13 JH1GVY      9+15dB 9   1821.5 H
3 April 0:53 KH6ZM 5   3   559 449 1821.5 W
3 April 1:12 JK1GKG     9+30dB   9+10dB 1819 H
3 April 1:52 RX4HZ        6  3   1821.5 H answer QRZ from him
3 April 21:06 W7UT       6 4 569 449 1821 W
3 April 21:12 DS50KJR/L   9+10dB 7 599 599 1818 W
3 April 21:15 JA6GCE     9+30dB 9+10dB 1821 H
3 April 21:18 W5IZ 6 4 1824.5 H
3 April 21:25 VK6HD 7 4 1817 H
3 April 21:38 VK6HD 7 4 569 569 1821 W
3 April 22:40 BA4RF 9 7 599 559 1821.5 W
3 April 22:45 N7UA 9 7 1821.5 H
4 April 19:50 W4ZV 6 4 1822 H
4 April 20:13 W8JI 7 5 579 559 1824.5 W
4 April 21:40 W7LR 7 5 579 559 1822 W
4 April 21:47 N2IC 8 6 589 579 1825 W anawer to my CQ
4 April 22:59 N6TR/7 7 5 579 569 1825 W anawer to my CQ

 良いことばかりではなく、弱点もご参考としてご披露させて頂きます。
・ノイズに弱い
 4月3日の夜、西東京は激しい雷雨に見舞われました。その最中は近所の6600Vの高圧線ガイシからの放電ノイズがものすごく、S9+20dB振りっぱなしでした。逆Lでもこんなには振れたことがありません。
 MVアンテナは電界によって動作するアンテナなので、近傍電界領域からの放電系のノイズには非常に敏感であることを実感しました。
・雨で共振点が低い方へシフトする
 多分、コイル(一応、自己融着テープとビニールテ−プで防止はしていますが)に水か付くためか、1825KHZ付近だった共振点(SWRボトム)が雨天時には1795KHZ当たりまで下がって下がってしまいます。雨がやむと元に戻りましたので、全天候性とするためには何らかの対策が必要です。

(EHアンテナと比較した最大のメリット)
 最後にEHアンテナと比較した場合の最大のメリットは
・非常にマイルドな調整感で自作が極めて容易。再現性も良い。
・細いアルミパイプ(或いは釣竿とワイヤーでも可能と思います)性なので、 非常に軽い。移動運用やDXペディなどでも楽に持ち運べる。
 この2点だと思います。
今回のアンテナもアルミパイプ3段つなぎで、電車で持って楽々運搬でき
ました。
 来シーズンはゴルフバックの中身にMVアンテナを担いだ海外旅行のOM諸氏のMVアンテナによる160mのDXペディ信号が沢山聞こえてくることを期待しております。
 ご参考に自宅ベランダ上に伸縮ポールで12m高に上げたてテストしているMVアンテナの写真を添付させて頂きます。

                       JE1SPY  芦川栄晃